陶工房 美土里の洞 通信
▲…△
群馬県・白根山と浅間山。二つの雄大な山の足元に暮らし、作陶する日々。
【 陶ギャラリー美土里の洞HP】http://midori-hora.moo.jp

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE |
サンキュー神楽坂! 20:11
寒風とミゾレとオリンピックの中で始まった神楽坂の展示は、
おかげさまで予想以上の盛況を頂き、充実した10日間となりました。
まずは会期中お運び下さった皆様に、心からお礼を申し上げます。
ご高覧頂いた皆様、お買い上げ下さった皆様、嬉しかったです。ありがとうございました。
それから激励のお言葉と共に頂いた、お心遣いの数々……恐縮しつつありがたく愉しませて頂きました。
本当に本当に、ありがとうございました!

新しい出会いは、明るい展望と活力に。
お馴染みの方々のあたたかな笑顔は、照れくさくも心強くて
あらためてお一人お一人への感謝の気持ちでいっぱいに。
そして、旧友・旧知の皆さんとの連日の再会は、願いごとがいっぺんに叶ったような至福の時に。
懐かしい面々が代わる代わる現れるうす沢さんの扉は、夢のタイムマシンのようでした。
皆さんの変わらない笑顔と激励を胸に、これからも山で頑張れそうです!
(※お越し頂いたのにお目にかかれなかった方々、申し訳ありませんでした。残念無念、またの機会に是非!)

と、連日ハイな状態であまり撮影できなかった(忘れていた)展示風景の一部です……↓
最後になってしまいましたが、今回お世話になったうす沢さんにお礼を。
素敵な空間を快く提供して下さった心意気に、なにより感謝しております。
特製サンドイッチも美味しかったし、合間のおしゃべりも楽しかった。そして、いろいろ勉強にもなりました。
お忙しい中(ご主人の著書が来月初出版されます!)ただお騒がせしただけだったら申し訳ないなあ、と
不安もありましたが、会期終了後「良かったよ!」とありがたいお言葉を頂き、ホッとしました。
2010年幸先のよい幕開け!うす沢さんのおかげです。ありがとうございました。

それからそれから!搬入搬出でお世話になったMさん、すごく助かりました。この御恩は草津で!Kご夫妻、Mさん、Oさん、Kさん、Wちゃん、Aさん、Iさん、楽しい時間をありがとうございました。遊びに来て下さいね!そして叔母一家と実家の母、毎度ながらお世話になりました。孝行できるよう頑張ります!(フィギュアの点数待ちみたいに手を降りながらLOVE!)


   * * *

大満足を抱えて山に帰る。
車のなかで私の報告を聞きながら、シショーは新作の構想と決意をアツク語り倒す。
……そ、それにしても。
10日ぶり(!)に会ったシショーは伸びたヒゲがとっちらかり、ドラ猫みたい。
ハチはどこにもぐって遊んでたのか、顔がすすけて炭坑夫みたい。
二人とも微妙に野生化が進んでいるぞ。
| やきもの | comments(0) | trackbacks(0) | posted by ミドリノホラ
展示のご案内!「ゆけむり ゆもや うつわ展」in神楽坂 23:34
2月11日の建国記念日から10日間、神楽坂で小さな展示会をいたします!「ゆけむり ゆもや うつわ展」
  日時◎2010年2月11日(木)〜21日(日)
     月〜金>11:30〜18:30
     土・祝日>11:30〜17:00(会期中無休)
  場所◎「器 うす沢」東京都新宿区納戸町35番地
    ※東西線神楽坂駅早稲田より改札から牛込中央通り直進10分  
    大江戸線牛込神楽坂駅A1出口右・北町交差点左折して3分  
    南北線有楽町線5番出口ジョナサン角左折して直進7分 JR総武線飯田橋駅から徒歩15分  
    都バス橋63系統小滝橋方面行き納戸町停留所前
   
  詳細はHPをご参照下さい。
  「うす沢」さんHP>http://usuzawa.com/

  『朝の湯けむり、夕べの湯もや……名湯・草津温泉の窯場から、日々生まれ出た器です。
   大自然のぬくもりを形にして、日常に愉しさをお届けいたします』

     *  *  *

「湯けむり」と名付けた白化粧の器は、湯量を誇る草津温泉の、モウモウと立ち昇る湯けむりの豊かな感触。
「湯もや」と名付けた黒化粧の器は、藍染めのような深い色合いが、湯もやに煙る宵闇(よいやみ)の風情。
どちらも化粧土にかけたワラ灰の釉薬が、特有のホワッとやわらかな風合いで、手にもあたたかく馴染みます。
草津温泉に伝わる唄のフレーズにイメージを得たシショーが、作り始めたこのシリーズ。
ギャラリーでも初期の頃から人気の定番でしたが、
実は窯の不具合をきっかけにここしばらく作っておりませんでした。
(柔らかな風合いを出すために必要な微妙な温度調節ができなくなっていたようです)
と、頭痛のタネだった窯事情は昨年末に思い切って大修繕。そして今回待望のシリーズ復活なのです。
その他にも、普段使いの器を中心にいろいろお持ちしようと思います。私もいろいろ作りました。
……「いろいろ」と書きながら新作の写真を披露せず、そしてDMの写真↑もボンヤリ歯切れが悪いのは、
そうです。こ・れ・か・ら・焼・く・か・ら、です(涙目でウィンク☆)
今回も意味もなく焼きたてアツアツの器を搬入だ。ああ、パンだったら。
……怒濤の(?)制作エピソードはまた後日。いつだ後日。

今回場所を提供して下さる「うす沢」さんは、神楽坂に居を構える器のお店。
落ち着いた和の空間に小粋な着物姿で、日常に彩りを添えるすてきな器や雑貨を提供されています。
数年前から夏の北軽井沢にバカンスを兼ねた「出張店舗」を出されるようになり、
昨年からは北軽井沢の人気店「銀亭」のパンも扱われて、お昼時には行列も!と聞きました。さすがだ。
ご近所のよしみで知り合って以来、うす沢さんのバイタリティと行動力には感服しております。
彼女がこちらに滞在される夏の数週間を毎年楽しみにしている地元民は多く、
ママチャリでグイグイ山道を攻めるドレッシーな勇姿に心打たれたオジサマ方による
「うす沢祭り」も年を追うごとに盛大に……半分ホント。面白くて頼もしい方なのです。

会期中の初日〜14日、後半の19〜21日頃は、私も神楽坂に参上する予定です。
目の下真っ黒でしたらアシカラズ。
神楽坂周辺には出版社が多かったり、個人的にもちょっと親しみがある界隈。
挨拶まわりや再会が楽しみでもあります。
それにしてもいつのまにかすっかり観光スポットになっていたのですね。
私の中で神楽坂といえば、有名な老舗「五十番」の赤ちゃんのアタマほどもある大きな肉まん。
それから矢来能楽堂。えっ、ここ?と通りすぎてしまいそうな佇まいで住宅街の平生の中に在ります。
一歩入れば、年期の入った柱や梁は貫禄と風情があって、舞台を間近に囲む客席は臨場感たっぷり。
そういえば昔、若手狂言師の会を観に行った時に愉快なハプニングがあった。
野村萬斎さんが朗々と演じている最中に、同じく朗々と響いてきたのは「タケヤ〜〜サオダケ〜♪」。
おもてを通りかかった竿竹屋さんの呼び声でした。
見事なシンクロは気の毒でもあり可笑しくもあり。決して国立や観世ではありえない。
でもきっと、かつては庶民がこんなふうに楽しんだ文化なのだろうな、とさらに楽しくなりました。
狂言好きな方は、ぜひ!
ちなみに私は野村万作さん(萬斎さんのお父さん)の大ファンです。
一度偶然あるお店で遭遇し、幸運にも少しだけお話させて頂いたのですが
カンペキに舞い上がってしまい、スコーンとほとんど記憶がありません。
憶えているのは、にこやかで紳士的な物腰と、やっぱり魅力的な声。一生の不覚。

本題からそれてしまいましたが、思い出話を書いていたら、神楽坂をゆっくり歩いてみたくなりました。
展示の合間、とりあえず肉まん片手に能楽堂まで散歩しよう。
イヤよもや万作さんがいらしたら肉まん落としちゃうよ。肉まん+能楽堂はよそう。
どうぞ皆さまも神楽坂散策がてら、小さな展示会ですので、お気軽にお立ち寄り下さい。
愉しい出会いになれば幸いです。肉まん片手に(ウソ)お待ちしております!
| やきもの | comments(2) | trackbacks(0) | posted by ミドリノホラ
トラ、始動! 23:50
寒中お見舞い申し上げます。
今年のお正月はパウダースノーが降りました。
まっさらの新雪の上を歩く時と、年明けの真新しい日々を過ごす気分は似ています。
「いつも」より少しだけ心が弾む感じ。
喪中なので晴れがましいことは控え、お雑煮とお煮染めをひっそり食べつつ
シショーは「あっ俺、今年陶歴30周年だ」と、照れながら笑っておりました。

(↑…なんだか猫っぽくなってしまいましたが)
黄×黒で全身柄。トラってニギニギしい。
百獣の王なんていわれてるライオンは、たてがみ外せば案外マイルドで
おはようからおやすみまでそばにいても構わない気がする。
だけどトラは全然油断ならない感じ。
そういえば、工事現場などで見かける黄色と黒のしましまロープを「虎ロープ」と言った人がいたなあ。

……などというニンゲンの勝手なイメージなど知る由もなく、威風堂々の黄×黒。
「強く 愉しく 美しく」
ふいに浮かんだ今年の標語。よし、こんな感じでいこう。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
| 日々のこと | comments(2) | trackbacks(0) | posted by ミドリノホラ
ゆく年くる年 23:30
2009年も残すところあと1日。すべりこみで更新します!まずは、お礼を。

今年も、やきものを通じてたくさんの方々と出会うことができました。
有り難いことに遠方から飛び込みでお越しになる方が多い年でした。
美土里の洞は楽しい思い出の一片になれただろうか、と遠い空に想いを馳せております。
そしていつも愉しみに訪れて下さるリピーターの皆さま、今年もありがとうございました。
皆さまとの有意義な交流が、私たちの最大の原動力になっております。
それからお詫びしなければならないこともあります。
陶芸教室に遊びに来て下さった皆さま。
夏以降、窯の不具合などにより作品の発送が大幅に遅れてしまいました。
焼き上がりを楽しみにされていた皆さまにご心配をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。
そしてこの件のお詫びとお知らせが行届かなかった不手際も、
重ねて深くお詫びを申し上げます。大変失礼いたしました。

  * * *

おしまいに2009年を振り返ってみれば……
枚挙にいとまがない、とはまさに今年の重大ニュースのことでしょう。
当たり前だと思っていたことがどんどんひっくり返って、
嬉しいことも悲しいことも盛りだくさん。凄い年でした。多分忘れないぞ2009年。
おかげで年間通して不眠症気味でしたが、
眠れなかった時間にこれまで目を背けていたものと向き合えた気がします。
フタ開けて風通しよくなってセイセイしたのか、なにより意識が変わりました。
今なら年初ここに掲げた「足下にスコップ、心にススキを!」なんて能天気なスローガンの甘さに
自らツッコミたい。……両手空いてるよ(笑)
持つことを怖がっていたのかもしれません。
新年の指針が見えて来た。
さよなら2009年、よろしく2010年。どこからでもかかってこいっ!


カラ元気だとしても今年を前向きに締めくくれるのは、周囲の皆さまのおかげです。
あらためて全方向へ感謝。……ほんとうに今年一年ありがとうございました!
喪中のため新年のご挨拶は控えさせて頂きますが、美土里の洞を引き続きよろしくお願いいたします。
それではどうぞ暖かくして、よいお年をお迎え下さいね。

PS・草津の工房は冬期も通常通り営業します。陶芸教室も開いておりますので、どうぞ遊びにいらして下さい。
| 日々のこと | comments(0) | trackbacks(0) | posted by ミドリノホラ
北軽井沢の杜クラフトフェアに参加します! 23:34
今週末、北軽井沢でクラフトフェアが開かれます。

◎北軽井沢の杜クラフトフェア
  日時>2009年10月3日(土)4日(日)
  時間>AM10時〜16時半
  場所>浅間ハイランドパーク内ボート池周辺
  HP>http://www.dkk-gr.co.jp/craft/

二年目となるこのイベント。美土里の洞は今年も参加いたします!
昨年は浅間山麓で採取した土で子供たちとライブで陶板を作り、後日野焼きしました。
(陶板制作の様子と完成品は08.10.31分をご覧下さい)
今年も地元の土を使い、新しい試みとして「七輪陶芸」のワークショップを開くことにしました。
七輪+カセットコンロ+フライパンを駆使する卓上焼成。
その場で作って、その場で焼きます。屋台のオジサンとオバサンとして頑張ります。
さらに参加費も屋台並み、なんと100円!私達も皆さんと一緒にライブ制作を楽しむつもりなのです。
どうぞ、気軽に遊びにいらして下さいね。

企画しておきながら実は私、「七輪陶芸」は未経験。
というわけで数日前から事前リハーサル。
焼成作業の手軽さと気軽さからか、作ることを純粋に楽しめてしまいます。
気がつけば、やめられないとまらない状態。作陶ハイ。
時間も準備も忘れて没頭しておりました。

北軽井沢は例年より早く紅葉が始まっております。
清々しくて鮮やかな高原の秋。どうぞお出かけ下さい。
浅間山を仰ぎながら創造する二日間、おおいに楽しみましょう!
| やきもの | comments(2) | trackbacks(0) | posted by ミドリノホラ
夏の大嵐が過ぎて……シルバーウィークを知る 06:08
まずはお詫びを。トップシーズンにも関わらずひと夏まるまる、更新できませんでした。
ごめんなさい。すっかり秋です。ギャラリーの中にもチラホラ秋が……↓

今日から始まる大型連休、シルバーウィークというそうですね。
この呼び名を最近知った私は、夏の間気絶でもしていたのでしょうか。
その間に大多数の方の手帳やカレンダーには「SW」なんて赤で書き込まれていたのでしょうか。
とにかく今夏はまさかの出来事が続発。
(私事なので列挙は控えます。アチコチから転がってくる大玉に次々体当たり食らってる姿をご想像下さい)
そういう年まわりなのか、そういう「歳」なのか。
もっとも世間もまさかの連続。バランス悪くなっていろんなことがひっくり返り始めた感じ。
そんな中でも手を動かしていると、足下を見失わずに済むような気がしました。

さて、後手後手に恐縮しつつ、この夏の覚え書きを……必殺・箇条書き&走り書きで。

・ザバーショボショボ…ザバァアァーショボショボ……壊れたシャワーみたいな雨が続いた7月。
「戻り梅雨」?腕まくりした袖をモソモソ下ろし、首を傾げながら夏の始まり。
8月に入っても色褪せた青空に、ふやけた入道雲がフニャフニャ浮かぶ。
カリッとエッジの効いたまぶしい夏は、とうとう現れませんでした。

・3年続いた「花豆スタンプラリー」、今年は参加店舗の各諸事情からやむなく休止に。
お客さまへの正式なお知らせすら今に至ってしまい、反省しきりです。
残念、というお声を頂くたび、やっぱり無理してでも……と悔恨の念。
来夏は復活させたいと思います。継続は力なり、也。お客様や花豆メンバーの励ましにうなずく。

・それどころじゃないよう、とか言いつつしばしテレビの前に正座したビッグイベント・皆既日食。
次回は北関東でも見られるとのことなので、その時こそは悠々と仰ぎたい。それまでは頑張りたい。
遠いような近いような、26年後のささやかな希望。

・夏の大嵐のトドメ。地獄でも見たかのような暗〜い声でシショーから電話。
「俺さあ……」聞くのが怖いよなななんでしょう?
「タヌキの子、車でひいちゃった……死んではいないけど、ビッコひいてるから怪我してると思う」
山道に兄弟で連なりチョロチョロ飛び出してきて、とっさに避けきれなかったそう。
以前、私も同じ道で野ウサギをひいてしまったことがある。ケモノ道との交差点があるのだろう。
夜半だったため、明日病院に連れて行くことにする。で、翌朝。シショー一転、弾んだ声。
「すっげー元気に駆け回ってるよ。寄り目でかわいいぜ、ポン太郎」いつのまに名前がついた子ダヌキ(推定・生後一ヶ月弱♂)。
ビッコは仮病だったの?化かしたな野生児め☆……地元のオバチャン曰く「タヌキはウソ寝するからナ」。
工房内で泥の入ったすい鉢をひっくり返すわ、スリッパにケンカ売って(なんでだ)噛み付くわのヤンチャぶり……まさにトドメの大嵐でした。

数日後、無事山へ帰って行ったポン太郎。
今頃はもう生きるのに夢中で、ポン太郎なんて呼ばれてたことや
妙に世話を焼きたがる犬(ハチ)のことなんか、きれいさっぱり忘れてしまっただろうな。
タヌキにはタヌキの道が、ヒトにはヒトの道があって、ふと交わったりするのが面白い。
山中を縦横無尽に駆け回るポン太郎のたくましい姿を想像してみる。実りの秋を満喫しているかな。
負けていられないぞ、と元気が出ます。
| 日々のこと | comments(0) | trackbacks(0) | posted by ミドリノホラ
サンキュー松本!……お次はすぐそこ「麦小舎」で。 17:06
遅くなりましたが「クラフトフェアまつもと」初出展のご報告。
想像以上の人人人時々犬!に(私たちもハチも)圧倒されつつ、マイペースで楽しんでまいりました。

早朝6時に会場「あがたの森公園」に到着。
いざ!と勇んで踏み入ったものの、ほとんどの場所がすでに埋まっていることにまもなく気付き……
全く要領がつかめないまま、会場内を迷い犬のようにさまよう二人と一匹(←ハチ)。
ようやく会場の隅っこの方に辿り着くと、周囲が手際よく作り上げていく洒落た展示空間に気後れしながら
アタフタしているうちに開始時間。あっというまに押し寄せた人の波にしばし呆然。
交わす言葉や耳にする方言から、出展者もお客さまも、本当に全国から足を運ばれていることがわかりました。


日曜日の雨は残念でしたが、それでも嬉しい出会いや再会なども含めて収穫の多い二日間でした。
悪天候の中、足を止めて熱心に作品を観て下さった方、お買い上げ下さった方、お声をかけて下さった方、
心から感謝しております。本当にありがとうございました!
そしてクラフトフェア実行委員の皆さま、有意義な空間を共有できた出展者の皆さま、
大変お世話になりました。楽しかったです!
帰りの車の中、松本の二日間で感じたことをあれこれ話しながら、住み慣れた山に戻りました。

(余談。「あがたの森公園」→「あがた森魚の記念公園」と思いこんだ東京の叔母。
記念公園?あがた森魚の?長野に?なんで?クラフトフェア?なななんで?と、
叔母の周囲で小さな混乱が起きたらしい。伝言ゲームに絶対入れちゃダメな人だ)

   * * *

と、「まつもと」が終わりホッと一息。
詰めていた体を伸ばして顔を上げれば、いつのまにかエッジの効いた緑の山がモリモリ大きくなっている。
夏だー。おっと、その前に梅雨入り。こちらでは木や草花が一番イキイキのびのびする季節。
そんな瑞々しい6月の森の中、お次はグッとご近所へ出張です。
北軽の森の中にあるブックカフェ「麦小舎」が主催する「地蔵堂マルシェ」に参加いたします。
「麦小舎」の心地よい庭に、様々な「手づくり」が集う恒例の青空市。
今年は六合村の陶芸家ナタリアさんを誘い、明日13日(土)の一日のみの出店になります。
お持ちするのは日常使いの器イロイロ……早いもの勝ちのお買い得品もあるかも?
当日すてきな空間を共有する出店者の皆さんは、魅力的な作り手ぞろい。
詳細は下記をご参照下さい。↓

「第3回 地蔵堂マルシェのご案内」
http://mugikoya.exblog.jp/9783390/

麦小舎へのアクセス
http://www.mugikoya.com/shop.html

どうぞ、お出かけ下さい。……願わくば、晴れますようにっ!
| やきもの | comments(2) | trackbacks(0) | posted by ミドリノホラ
「クラフトフェアまつもと」出展いたします 23:47
明日からの週末、30・31日に長野県松本・あがたの森で催される
「クラフトフェアまつもと」に出展いたします。詳細は下記のHPをご覧下さい。

松本クラフト推進協会>http://www4.ocn.ne.jp/~cfm/index.htm


「今週末これ持って松本行くんだよね?」と、
遊びに来た友人につっこまれた数日前の状況(焼成前の天日干し中つまり未だナマ)↓
ハハハ聞こえない聞こえない。カレンダーもあえて見ない(怖くて見れない)。でも寝付きが悪い。



時にはこんなの着けて作業。この姿、やきもの屋とは誰も思うまい。
炭坑夫かアナログ型銀行強盗(金庫目がけて穴掘り大作戦)?
私は連日怒濤のチマチマ作業でついに知恵熱が出た。丸一日ロス。↓



……ギリギリ前日でしたが、どうにか漕ぎつけました。無事完成。バンザーイ!
名付けて「線描練上毬壺(せんびょうねりあげまりつぼ)」、の群れ。そろっていざ松本!



あとはお天気を祈るのみ。そして楽しい二日間になりますように……!

というわけで、今週末は工房・ギャラリー共に臨時休業とさせて頂きます。どうぞご了承下さい。
| やきもの | comments(0) | trackbacks(0) | posted by ミドリノホラ
開幕・七年目の春 23:39

例年、下界(高原では時々平地をこう呼ぶ)から2、3歩遅れてやって来る桜前線。
今年はいつもより早めのご登頂で、数日前には陽光に誘われたかのように満開。
一気に華やいだ景色の中、おかげさまで美土里の洞のギャラリーは七年目の春を迎えることができました。
さて、今年もいよいよ29日よりオープンいたします。

 「陶ギャラリー 美土里の洞」4月29日〜11月末頃まで
 営業時間>10時30分〜18時・木曜定休(夏期は無休)
 ※陶芸体験教室も連日開催いたします>午前の部・10時30分〜 午後の部・14時〜(要予約・応相談)

待望の風薫る季節到来!どうぞ、お出かけ下さいね。

今冬は諸事情により、本腰入れて制作に取りかかれたのは雪解けの頃となってしまいました。
山積した仕事を抱えて脳内BGMは3倍速の「剣の舞」(煽ること煽ること!)。
恐ろしくて直視できないカレンダーを背後に感じながら、連日深夜まで作業。
思い出したようにギャラリーのガラス窓を磨き上げ、冬眠中に積もった埃の大掃除。
そんな大わらわの最中に通りかかった既知のお客さまと挨拶を交わしたり、
とっ散らかった展示前の器を思いがけず所望され、恐縮しながら包んだり……
そして気がつけば、焦燥感が身体のあちこちにこしらえた、憶えのないアザ。
労働の痕跡をお風呂の中で眺めながら、今シーズンの「開幕」をじんわり実感いたしました。

関門はすべて徹夜で突破。
わかっちゃいるけど変えられないこのスタイルで、何歳頃までいけるのかな……
徹夜の突貫作業とタンスの中のパーカには、ここ数年来の疑問符付き。

(余談はさておき)あらためまして、今年も「美土里の洞」をよろしくお願いいたします!
| やきもの | comments(4) | trackbacks(0) | posted by ミドリノホラ
「東西南北天と地」 14:03
今年の年明け1月4日から、群馬県立近代美術館で六合村在住の彫刻家、
スタン・アンダソンさんの展覧会が開かれています。

スタン・アンダソン「東西南北天と地ーー六合村の一年」
会期>2009.1.4〜3.29  会場>群馬県立近代美術館(開館時間は9:30〜17:00月曜休館)
詳細はHPをご覧下さい>http://www.mmag.gsn.ed.jp/

↓は、恐れながらDMとパンフレットより不肖の抜粋コラージュ。
実際のパンフは新聞紙大、我が家のスキャナーには手に終えずやむを得ずアシカラズ、です。
現物はもっとずっとカッコイイのでぜひ美術館で手に入れて下さい。


なにしろ会場に一歩足を踏み入れた瞬間、うわぁ……と圧倒されました。
あんなふうにワクワクした空間は久しぶり!
以下はパンフレットに寄せられたスタンさんの言葉を転載します。

「群馬県六合村は『ろくごう』ではなく、『くに』と読む。『東西南北天と地は一つの六合(くに)をなす』
 という古事記の言葉からきている命名で、昔から世界中にあった古い世界観を表す。
 すなわち自分の世界(くに)は自分のまわりの四方、足の下の大地、
 頭の上の天によってできている、ということである。
 昔の人はその狭い世界をよく歩いて、そこにあるものを知り尽くしていた。
 現代人は(私も含めて)もっと広い知識を持っているが、案外、自分のいる場所をそんなによく知らない。
 今回、県立美術館で展覧会をする機会を得て、今住んでいる六合村の「東西南北と天と地」と美術館を
 何とか結びたいと思った。
 山林に囲まれている自分の家を中心にして、与えられた展示室と同じ形、
 同じ方向性のある区域を地図の上に設定し、その中でひたすら歩くことから始めた。
 美術館の部屋は11×22メートルだが、現地で2×4キロの区域を決めて、
 一年十二ヶ月の間に四方を歩き、実際に見た動物12種類を選んで、
 森で拾ったもの(毛皮、骨、巣、森の木など)で、作品を作った。
 また、自分で歩いた道(林道からけものみちまで)を森の木で美術館の床の上で再現し、
 展示空間全部を六合の山林を思い起こす一つの作品にした。
 歩く期間は、美術館の改修工事などで、一年間から三年に延びたが、
 それでも自分の周りの自然をほんの少し理解し始めたところである。
 この経験を展覧会を見に来た方々と分かち合えればと思う。」


(承諾を得て撮影させて頂きました。相変わらずピンボケ写真で申し訳ありません……)
私たちが会場に伺った時、「このあいだ猟友会のおじさんたちが猟が中止になったから、と観に来てくれたんだよ」とニコニコ愉快そうに話していたスタンさん。
そういうの、いいなあ。幸せな芸術の在りようを見たような気がしました。

私たちが行き来している六合村の暮坂芸術村に、スタンさんは日本人の奥様と暮らしていらっしゃいます。
数年前から一緒に窯焚きをしたり、和紙作りをレクチャーしてもらったり、と仲良くさせて頂いておりますが、
なによりシショーとスタンさんは「動物の死骸収集」という希有な共通項がありまして……
(スタンさんは作品の素材として、シショーはもっぱら筆作り&作陶の資料&食←この件については
07.2.15「しっぽ&筆コレクション」、07.2.17「しっぽをもらって筆を作ろう!」に詳細アリ)
実際、シショーの得意満面「俺、この間フクロウ(の死骸)拾いましたよ♪」なんて類いの自慢話に
「えっ!ホント!どこでですか!?」と目をキラキラ羨ましそうに喰いつく人は、スタンさんくらいです(笑)
(ちなみに二人共、殺生はしません。車に轢かれたりした死骸を山で拾ってくるのです)
そしてその陰で「今さあ、うちの冷蔵庫に野ネズミ(のミイラ)が二匹入ってるんだよ……」
「……うちもね、妙にちっちゃい肉の固まりが大事そうに入ってるけど、
アレ絶対ビーフとかポークじゃないと思う」(後日イタチと判明、さすがに抗議した)
なんていう通常ドン引きされそうな愚痴を私が分かち合えるのは、スタン夫人しかおりません。
Sさん、冷蔵庫になにが入っていようと、お互いくじけず生きていきましょうね(笑)

死骸、といえば(この手の話題苦手な方はゴメンナサイ)……
ネイティブアメリカンの文化に造詣が深いスタンさんから、印象的なお話を伺ったことがありました。
彼らの洗礼を受けると一人に一つ、その人だけの特別な力を与えられるらしいのですが、
その文化に傾倒して自ら洗礼を受けた仲間の一人が
自分は「動物の死骸がどこにあるか分かる能力」を授かった!と、喜んでいたそうです。
動物の死骸の在処がわかるって……?当初はその仲間の喜びようがピンとこなかった、というスタンさん。
一方その頃のスタンさんは、アトリエとして借りた土地でティピー(ネイティブアメリカンのテント)暮らし。
そこに一匹のネズミが居着いてしまい、食料をかじられたりして困っていたのですが、
そのうちネズミは大した量を食べないことが分かり(笑)いつしか共存を認めるように。
ところがある朝。汲み置きしてあった水桶を覗いたら、その同居ネズミが大の字で浮かんでいた。
朝の光の中、透明な水面に静かに浮かぶ溺死したネズミのシルエット。
その時その光景を、なぜかとても美しく感じたそうです。
そこで初めて、仲間が授かって喜んでいた「動物の死骸の在処がわかる能力」の意味がわかったような気がして
それが動物の身体を作品に取り入れるきっかけになった……とのことでした。

(つい横道にそれてしまいましたが)
有名建築家が設計したという近代美術館のモダンな空間に、スタンさんが結んだ六合村のおおらかな山の息吹。
「東西南北天と地」全方向にぐるりと開いている作品群は、その堂々としたリアルで圧倒しながらも、
森の上に広がる晴れ晴れとした空へ導いてくれるようでした。
展覧会は今月29日まで。興味のある方はどうぞお急ぎ下さいね。
| アート | comments(4) | trackbacks(0) | posted by ミドリノホラ
| 1/9 | >>