吼える浅間のしぶきを集める | 陶工房 美土里の洞 通信

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群馬県・白根山と浅間山。二つの雄大な山の足元に暮らし、作陶する日々。
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吼える浅間のしぶきを集める 12:16
夕日が照らし出す山肌の陰影が見事だったり、雲の流れがやけにドラマチックだったり、
山のはを縁どる枯れ木の列が象の背中の産毛のように繊細だったり‥‥‥
そんな景色に目が止まり心が動かされることがあったとしても
次の瞬間「おぼえとこう」と冷静に観察してしまう癖。
ほどよいゴツゴツ加減の石ころを見つけると土に押しつけてみたくなったり、
細かい仕事してくれそうな冴えたエッジの小枝を拾っては指で試してみたり(流血して後悔)、
街でのたまの買い物ですら「これアレに使えるかな?」と方向違いの値踏みに
いつの間にか夢中になっていたり‥‥‥価値基準を「使えるかどうか」に置く癖。
やきものに携わるようになり殊更そんなかわいげのない癖が顕著になった気がします。
だけど実際試してみると、面白いくらい何でも材料や道具になるのですよ!

もう2年以上経ちますが、浅間山が噴火した時もそうでした。
近隣にひどい被害をもたらし大いに悩ませられた噴火後の降灰。
浅間山の咆哮は数ヶ月続き、すっかり閑散としてしまった別荘地で
ひとりもくもくと(来客もほとんどなく暇だったので)灰集め。「これ使える?」
さっそく相談しながら赤土に灰を混ぜ「うのふ」という白い釉薬をかけて焼いてみると、
ややピンクを帯びた地色に茶系(鉄分の色)の霜降りがよい感じ。「これ使える!」


※「花豆皿」は好評につき品切れのため、完成品の写真が手元にございません。
 焼きあがったら、後日アップいたします。アシカラズ。
| 陶芸・やきもの | comments(0) | trackbacks(0) | posted by ミドリノホラ
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